藤沢周平「用心棒日月抄」
この本を読む前に、以前このブログに書いた、大佛次郎の「赤穂浪士」を読んでからこの本を読むことを強くお勧めする。読んでみればわかる。面白さがぜんぜん違う。
藤沢 周平
新潮社 (1981/03)
売り上げランキング: 4111
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おすすめ度の平均: 

軽く,そして深い時代小説。
緊迫感が心地よい
時代小説の最高傑作池波の「真田太平記」を一通り読み終わって、次は趣向を変えて藤沢周平でも読んでみるか、と手に取ったのがこの本。わけあって出藩してきた青江が、用心棒としていろんなところに雇われながら事件に巻き込まれる、というのがあらすじなのだが、物語の各所に吉良邸討ち入り前の赤穂浪士たちが絡んでくるのである。
藤沢周平の文体はやさしくて、力強く江戸っ子らしい池波の文体に比べて、なんだか退屈だな、と思って途中でやめてたまたま「赤穂浪士」を手に取ったのであった。その後、忠臣蔵の話を頭に入れて再度読み直すと、いたるところに「赤穂浪士」で情が移ってしまった浪士たちの知った名前が出てきて、ページをめくる手が止まらない、という寸法である。そうなると、藤沢周平のしっかりとした筆致や構成の面白さも感じられるわけだ。
「赤穂浪士」とセットで読むべし。絶対に面白い。


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