2005年2月25日

トゥリール+ルクセンブルグの旅

ドイツ西部のトゥリールという街に友人がいる。今回彼を訪ねてフランクフルトから片道3時間の旅へと出かけた。そして、ついでにルクセンブルグにも。

出発時には「ひょっとしたらルクセンブルグにも行くかもしれんなぁ」くらいの軽い気持ちで一応パスポートを持っていく。EU圏内は移動が簡単なこともあって、ついつい国境を越えるという感覚を忘れてしまう。パスポートだけは必ず身に着けておかなければいけない。

フランクフルト中央駅を出発。当初は1時間ちょっとくらいで行けるだろう、と軽く見ていたのだが、片道3時間もかかることが判明。行きだけはとりあえず特急に相当すると思われるICEに乗る。ちなみに、フランクフルトからTrier(トゥリール)へは、ライン川沿いを北上してコブレンツまで行き(1.5時間)、そこで乗り換えてTrierに向かう(1.5時間)。

ICEの乗り心地はよい。フランスのTGVよりも揺れが少なく快適な気がする。しばらく走ると、列車はライン川にでる。ここからライン川沿いを下るのだが、ところどころにライン川を挟む山の中腹や頂上に砦や城のようなものが現れる。なかなかいい雰囲気。

1時間半後、コブレンツに到着。ここも見所のある街なのだそうだ。しかし今回はすかさずTrier行きのICに乗り換える。今度はモーゼル川沿いをひたすら登っていく。そう、ここはモーゼルワインの産地なのである。川から延びる斜面はブドウ畑である。そこそこの山岳地帯で日当たりの悪いところもありそうだが、ブドウ畑が広がっている。更に1時間半かけてTrierに着いたのは昼の1時前であった。

とりあえず、帰りの時間を調べようと、ホームにある時刻表を眺めていると、背後から俺の名前を呼ぶ声が。Patrickが迎えに来てくれていた。彼と知り合ってもう10年になる。1995年に、初めての一人旅でバスでカナダ横断を試みていた時、始まりの街、バンクーバーのユースで知り合ったのだ。同部屋で数日間一緒だったのだが、その後、ヨーロッパを旅行したときには、数日ホームステイさせてもらった(そのときはブッパータルという街であった)し、その後もメールでちょこちょこ連絡を取り合っていた。

彼の案内で街をまわった。Trierという街については全くのNo Informationで臨んだわけであるが、どうやらこの町の歴史はなかなか古いらしく、ローマ帝国時代の遺跡がいくつか残っているそうである。下の写真はその中の一つ。門であるが、2000年以上前のものとのことだった。

街にはDomもあった。ここのDomは少々変わっていて、二つある塔のうち、右側のほうが高い。建てられた当時は二つの塔は同じ高さだった。ある時期、ビショップと市民が対立していたことがあって(税金がらみで)、ある時、市民がDomとは別の教会を立てたそうだ。その教会の塔が当時のDomの塔よりも高かったので、ビショップが対抗意識を燃やして右側の塔を改築したとのことだった。なので、改築前の下の部分はローマンスタイルだが、改築した上の部分はゴシックスタイルという珍しいものだ、という説明を受けた。

Domの中は近年(といっても数百年前)に改築されたらしく、こぎれいだった。そのほか、街中にはローマ帝国時代の浴場後とか、コロッセオのようなものもあったが、どちらも積雪のためこの日は入ることができなかった。

街歩きをして、他の予定があるというPatrickと別れる。時間はまだ3時半。ここからルクセンブルグは小一時間で行けるとのことだった。せっかくここまで来たのだし、今行っておかなければ次にいつ行けるかわからない、ということで思い切ってルクセンブルグまで足を伸ばすことにする。

切符を買って数分後に出発する列車があったので、飛び乗る。一応国際列車になるのだろうが、見た目はただの通勤列車である。列車は山の中をひたすら走る。車内で、アメリカ人の女の子と知り合いになった。ルクセンブルグにボーイフレンドがいて会いに行く途中とのこと。俺は全くルクセンブルグの情報を持っていなかったので、彼女のガイドブックを見せてもらった。結局、駅からルクセンブルグの中心までバスで一緒に行って、Informationまで案内してくれた。

ルクセンブルグはこぎれいな街だった。非常に小さい街だが気品があるという感じ。フランス語が多く話されているしフランス文化の影響を最も受けているということで、こぎれいなパリの一角と言ったところか。街のそばには谷があり、谷底は遊歩道となっている。InformationでWalking Tourの地図を手に入れ、簡単に歩いたが、1時間くらいで大体回った気がする。それほど見所といったものはないのかもしれない。でも、なかなか落ち着いていていい街である。

約2時間滞在できる予定だったが、時間が余ったので、バーに入りビールを飲むことにする。一応ルクセンブルグでもビールは作っているようで、ここでは2種類ルクセンブルグのビールを飲んだ。そのうちの一つのロゴが入ったグラスを売ってもらって、自分へのお土産とする。そうでもしないとルクセンブルグの思い出になるような品はないのだ。

19時15分ルクセンブルグ発の列車に乗り込み、Trier、コブレンツで乗り換え、フランクフルト中央駅に着いたのは23時を回っていた。

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