筋状の雲
最新の速報天気図を見てみると、まさしく典型的な西高東低の冬型気圧配置。この時点では、やや弱まりつつあるが、オホーツク海上にいわゆる爆弾低気圧と呼ばれる、この季節に特有の強烈な低気圧がある。進行方向が西向きなのがちょっと気になるけど。そして、日本列島上空に南北に等圧線が何本も走っている。一般的には、日本列島を南北に横切る等圧線が5本以上になると、日本海側山間部に雪が降るといわれている(山雪型)。
再度、衛星写真を見てみる。筋状の雲は、シベリアから噴出す乾燥した寒気が、暖かい日本海から熱と湿気をもらい、気団変質を起こして対流雲が生じる現象。この対流はベナール型対流と呼ばれ、風の吹く方向に平行に並ぶ性質を持つ。これが「筋状の雲」と呼ばれる雲を作る成因。ちなみに、大陸から筋状の雲間での距離を離岸距離というが、この離岸距離が短ければ短いほど寒気は強い。なので、この衛星写真では、離岸距離は広がりつつある。また、日本海上の筋状の雲の南西端はやや乱れた形となっているが、これは朝鮮半島付け根にある3000m級の山脈(長白山脈)をよけて通った北西の季節風が、再度日本海上空で合流しているものと思われる。このようなところには(気圧配置にもよるが)対流雲が発生しやすい。今日は特に発達してないけど。
また、太平洋上にもきれいな筋状の雲が見られるが、これは北西からの寒気が日本列島を通り越してもまだ冷たく、太平洋上で日本海上と同じ現象が起こっているものである。
というわけで、久しぶりに美しい冬型の雲を見たが、やっぱりそんなことよりも寒くないほうが良い。
ちなみに、ここで出てきた用語については、俺の作った気象関連知識Wikiを参照されたし。

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