2005年2月 4日

筋状の雲

寒い。連日寒い。それもそのはず、この冬一番の寒波が来ている。今日の衛星写真(赤外画像)を見てみると、日本海上のみならず太平洋上にまで、筋状の雲が広がっている。

最新の速報天気図を見てみると、まさしく典型的な西高東低の冬型気圧配置。この時点では、やや弱まりつつあるが、オホーツク海上にいわゆる爆弾低気圧と呼ばれる、この季節に特有の強烈な低気圧がある。進行方向が西向きなのがちょっと気になるけど。そして、日本列島上空に南北に等圧線が何本も走っている。一般的には、日本列島を南北に横切る等圧線が5本以上になると、日本海側山間部に雪が降るといわれている(山雪型)。

再度、衛星写真を見てみる。筋状の雲は、シベリアから噴出す乾燥した寒気が、暖かい日本海から熱と湿気をもらい、気団変質を起こして対流雲が生じる現象。この対流はベナール型対流と呼ばれ、風の吹く方向に平行に並ぶ性質を持つ。これが「筋状の雲」と呼ばれる雲を作る成因。ちなみに、大陸から筋状の雲間での距離を離岸距離というが、この離岸距離が短ければ短いほど寒気は強い。なので、この衛星写真では、離岸距離は広がりつつある。また、日本海上の筋状の雲の南西端はやや乱れた形となっているが、これは朝鮮半島付け根にある3000m級の山脈(長白山脈)をよけて通った北西の季節風が、再度日本海上空で合流しているものと思われる。このようなところには(気圧配置にもよるが)対流雲が発生しやすい。今日は特に発達してないけど。

また、太平洋上にもきれいな筋状の雲が見られるが、これは北西からの寒気が日本列島を通り越してもまだ冷たく、太平洋上で日本海上と同じ現象が起こっているものである。

というわけで、久しぶりに美しい冬型の雲を見たが、やっぱりそんなことよりも寒くないほうが良い。

ちなみに、ここで出てきた用語については、俺の作った気象関連知識Wikiを参照されたし。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://krbys.net/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/273

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)