2004年12月 5日

ルーブルぶらぶら

最近のヨーロッパは寒くなったし日も短くなった。従って、外に出るのも億劫となった。だから、今回のパリステイはホテルの部屋で年賀状でも書くか、と思っていたのだが、今日は第一日曜日。この日はルーブルおよびオルセー美術館の入場料がタダなのである。せっかくなので行ってみることにした。

前夜、少々飲みすぎていたので、起きると朝の10時。前日買い込んでいたバケットにチーズとハムをはさんだもので軽く腹ごしらえをしてルーブルに向かう。

11時ごろ地下鉄でルーブル美術館に着いたのだが、地上に出るとそこには目を疑う光景が…。美術館の周囲を取り囲むように、200mくらいの行列ができているのだ。入る際のセキュリティで混んでいるようである。一応、渋滞は進んでいるようなので、並んでみる。気が遠くなるような長さである。もともと人ごみや待ったりすることが大嫌いな俺であるが、ルーブルに行く以外、特にすることも思いつかなかったので、仕方なく並ぶ。

寒空のした1時間。やっとこさセキュリティにたどり着いた。今日はタダだからこんなに多いのだろうか。とりあえず中に入り、「これだけ人が多いんだから、とりあえず有名どころ見ておかなければ、後になってもっと人が増えるに違いない」と考え、まずモナリザへと走る。

小さな小部屋のようなところにモナリザはいた。話には聞くが意外と小さい。防弾ガラスのようなものに入れられ、警備の人もいる。その人はどうやら人をどんどん流したいらしく、一生懸命「…シルブプレ」と叫んでいる。人ごみを掻き分けながら最前線に言って絵を眺める。ふむふむ、これは全く教科書で見るものと同じである。当たり前であるが。遠めで見た瞬間は「おーッ」と感激したが、近くで見てみてもいつも見るものと同じであるため、意外と感激はない。それどころか人ごみがひどいので全然ゆっくり鑑賞できる状況ではない。10分くらい粘ったがすぐに人ごみに流された。

次はドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」を目指す。これはおそらくフランス絵画のコーナーであろう、と歩き回るがどうも見つからない。どうやら今日閉鎖されているエリアにあるようだ。歩き回る間もいろんな絵などにさっと目を通しながら回るのだが、それぞれ単体であればものすごい絵だとは思うけれど、これだけ量があるとそれらの絵はもう一連の景色の一部と化してしまう。途中、首のないニケ像(これも有名だ)にも出会う。

その次に向かったのはミロのビーナス。しかし、ルーブルは広くて絵画の階やら彫刻の階やらも分かれていて、歩くだけでも大変だ。ミロのビーナスは簡単に見つかった。一応人通りはあるが、モナリザほどの混雑はなく、ゆっくり見ることができた。

次はハムラビ法典である。これもメソポタミア文明コーナーでめちゃくちゃ離れたところにある。到着すると、2mくらいの黒い石の柱がドーンと建っていた。表面には楔形文字が刻まれている。恥ずかしながら、今までハムラビ法典とは製本されているものと思っていたのだが、紙はエジプト文明でできたものだし、そんなものがあるはずがない。石の塊を見て、ちょっと仰天であった。

そうこうしながら、3時間くらいうろうろしていた。しかし、めちゃくちゃ広い。

その後、モンマルトルの丘をブラブラして(教会で説法が行われていた)、ビストロで飯を食って帰った。寒い一日だった。

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